今月のマチビト　山本和季さん（2018.09）

山本和季さん

南国食堂ヤシの樹
熊本あか牛一頭買い　個室焼肉褐火

Q1. お仕事の内容を教えてください。

『南国食堂ヤシの樹（以下、ヤシの樹）』という居酒屋と、『熊本個室焼肉　誠実一心　褐火（かっか）（以下、褐火）」と、「株式会社くませれ」という通販の会社を運営しています。「くませれ」は私が主体で運営しているサイトで、外部の人でも販売できるネット上のセレクトショップです。「くませれ」では、ヤシの樹の商品である「りんどうポークのスペアリブ」や骨なし豚足の「えんとんやき」なども販売しています。熊本地震後にはチャリティー商品が多く販売されていました。

―『ヤシの樹』は　“サプライズ居酒屋”とのことですが、どんなサプライズがありますか？

一度ご要望を伺い、オリジナルのサプライズを作成するスペシャルコースや、急なbirthdayにも対応可能なスタンダードコースがございます。

Q2. 街で働くまでの経験や、きっかけを教えてください。

私は大牟田出身で、実家は自転車店でした。三代目として働いていましたが、事情があって店を離れました。しばらく経った34歳のときに、「博多餃子舎603」という居酒屋を知り合いが熊本にオープンするということでそこで3年間修業し、2012年に独立して「ヤシの樹」をオープンしました。「褐火」は今年の2月にオープンしています。

Q3.お客様と接したり、働いている時に感じるやりがいは何ですか？

現在スタッフは全部で9名いて、お店はほとんどスタッフに任せていますが、スタッフが自主的に色々なことをすすめてくれていること、それを通じて成長していくことが一番のやりがいです。

Q4. お仕事を通じてお客様へ伝えたいことは何ですか？

飲食から熊本を盛り上げたいと思っていて、熊本ならではのいいものを提供したいと思っています。

―おすすめのメニューとかありますか？

「褐火」では、赤牛を一頭買いしているので、希少部位も安定的に提供できます。
「ヤシの樹」では、前述の「りんどうポークのスペアリブ」や、骨なし豚足の「えんとんやき」がおすすめです。「えんとんやき」は骨がなくてかぶりつかなくてよい、手も汚れなくて食べやすい、おまけにコラーゲンが豊富、ということで女性にも大好評です。

Q5. 市街地の魅力は何ですか？

お客さんを楽しませようと街ぐるみで動いているところでしょうか。他県から来た身の目線では、街に一体感があると感じています。あと、「外部のものを受け入れる」という姿勢があることも熊本の魅力だと思います。

―新市街のイベントも多いですね

家族、というよりも「子ども」をテーマにしてやっています。イメージでいうとデパートの屋上！
次の世代への種まきが重要だと思っています。

―桜町の再開発がすすんでいますね

うまく再開発エリアと連携ができると思います。子ども達の導線づくりが重要だと思います。
そういえば先日も新市街のメンバーで飲んでいて、新市街の入口とかに大きなクマモンの銅像をつくったりしてはどうか？いうアイデアも出ました。子どもたちが喜んで街に人が来る流れもできるのではないかと。そんなアイデアが出たら、みんなでポジティブに意見を出し合えるという新市街のメンバーの雰囲気はいいなと思いますね。

―山本さんは、商店街だけでなく、熊本全体を盛り上げる活動もされているみたいですね

熊本を盛り上げるためのコミュニティ「くますき」というグループをつくっています。「くますき」は「くまもと好きつたい！」の略です。みんなで集まっての飲み会をやったり、一緒にスポーツをやったりと、「大人のクラブ活動をやろう」といった感じです。月に1～2回定期的にイベントを行っていて、現在150人くらいのメンバーがいます。熊本が好きな人は誰でも（県外出身者でも）無料で入ることができますよ。
同じように「枚方すきやねん」という大阪のコミュニティがあるんですが、そこはメンバーが10000人以上いて独自にカードも発行しているんですよ。そのカードで貯まったポイントはその地域のお店で使えるんです。そうやって熊本も盛り上げたいですね。現在徐々にメンバーを増やしています。